懸賞論文の基本的な書き方

論文とは

 

 

作文なら子供のころからいろいろ書いた経験があると思いますが、論文ともなると普段はあまり経験することがないかもしれません。そもそも論文とは、学問の研究成果などあるテーマに関して論理的な手法を用いて書き記した文章のことで、種類としては自分の研究成果を発表する研究論文や、他人の研究成果を報告する紹介論文、大学生の学位請求論文などがあり、大学では卒業や修了に論文の提出が必須とされる場合が多くなっています。

 

卒業論文や修士論文では論文を提出した後に発表会や公聴会が行われ、執筆者による口頭発表によって合否の判定が行われることが多いようです。大学院における博士論文では、通常提出後の口頭試問も必須となり、論文と併せて判定されます。

 

ただ卒業論文レベルでは研究内容や独自性等の価値よりも、研究論文の書式で成果を要約する学習訓練として扱われることが主体の用で、その点からも、論文というものがいかに形式を順守しなければならないかがわかると思います。

 

論文に対して小論文というものもあります。これは入学試験や入社試験で合格者の判定に用いることが主体となっており、一定のテーマについて論理的に文章を作成する場合が小論文と呼ばれています。ただし、その名の通り、学術論文のような厳格な構成はとらず、どちらかといえば作文に近い体裁となっています。

 

論文試験はこれらとは趣が異なり、各種の国家試験などで、文章で専門知識の理解度、運用力を測る試験となり、別名論述試験とも呼ばれます。懸賞論文の場合は、その場を提供する団体によってその性質が異なるので、一概には言えませんが、基本的な書き方については守ることが必要となるはずです。