懸賞論文の基本的な書き方

懸賞論文の考え方

 

 

ここまで一般的な論文についてお話ししてきましたが、では懸賞論文とはどういったタイプの論文なのでしょうか。厳密な定義があるわけではありませんが、いってみれば懸賞論文コンテストに応募する論文で、上位入賞することによって賞品や賞金を得ることができる性質のものとなります。

 

これは例えば主催単位の内部の人間には考えつかないアイデアや、ある事に対する思考などについて完成度の高い洗練された文体で構成した文章です。ネットで懸賞論文に関連する検索をすると、常に多くの応募案件が出てきます。

 

最近の例では、ヤンマー 懸賞論文、中小企業懸賞論文、立命館懸賞論文、jaaa 懸賞論文、法政大学懸賞論文、アパ懸賞論文、防衛省懸賞論文、ヤンマー学生懸賞論文、真の近現代史観懸賞論文、などその分野も多彩になっています。

 

この懸賞論文の基本的な書き方に関するテキストがあるわけではないので、個々の知識や技量にその成果の如何がかかっているとも言えますが、まずは第3者を巻き込んだタイプの論文であることは間違いありません。

 

つまりこうした論文を書くということは、仕事で企画書を書くことと同様のプロセスを踏むということになります。企業でのプレゼンテーションでの重要コンテンツといえば、目標の明確化、タイムリミット(何月何日が提出締切)、論文で与えられている課題の把握、提出日までの作成スケジュール、基準の明示(何を達成できるのか)などで、あくまで論文で訴える相手を強く意識した取組が必要になり、懸賞論文もほぼこれと同様の状態にあると言っていいでしょう。