懸賞論文の基本的な書き方

論文の基本的な書き方

 

 

論文の基本的な書き方について「絶対」というルールがあるわけではありませんが、一般的に論文は「IMRAD」と呼ばれるタイプの構成を採用することが多いようです。

 

その流れは「題名」から始まり、本文の内容を要約した文章となる「要約」、背景、研究の動機、意義、成果の目標レベル、重要性などの「序論」、論文を読むための既存の基礎知識などの「準備」、理論的推論、実験結果、調査の過程、導かれた結果などの「本論」と続き、以下「結論」、「参考文献」、「謝辞」、「証明や実験の詳細」という構成です。

 

又、論文の書き方についての概要としてはいくつかの条件が推奨されています。まずは文章の論理的構造を明確にするということで、複数の意味に解釈できるような曖昧な表現は避けなければなりません。従って、「~と考えられる」、「~かもしれない」のような推測を含む曖昧な文体は使用できません。あくまで推論や考察について論拠を基にした明言が求められ、客観的に判定が可能な事柄は根拠を明確に示す必要があります。

 

又、不必要な接続詞や、修辞表現は極力避けることもポイントです。更に、得られた事実とそこから述べる考察ははっきり区別して書くべきで、引用のスタイルも決められている通りに遵守することが推奨となります。

 

もしも論文を執筆するにあたって、特に独創的な内容の理論展開をしたい場合は、執筆者自身の主張と共に明確にしたい課題の提示が不可欠となり、従って、執筆者本人による研究分析、実験、実地調査、アンケート調査などは極めて重要で、客観的な視点や反対意見への洞察も含めた検証が求められます。もちろん細かい手法は分野や執筆者によっていろいろとなり、ここが腕の見せ所となるわけです。