懸賞論文の基本的な書き方

引用について

 

 

論文を作成するうえで欠かせないのが引用と脚注です。これらの使い方についても知っておいてください。文献の引用の場合では、著者名、著名、当該ページ、出版社、出版年度などを明確にする必要があり、その順序については論文の分野によって異なります。

 

同じ文献を複数回用いることもありますが、その場合は著者名を記して前掲書と明記してページ数を記しておくといいでしょう。参考文献参照という場合も多いのですが、参照した文献は論文の最後に一覧として明記することが必要になります。

 

引用した場合では脚注の覧にページ数まで明記しますが、参考文献の時には必ずしも必要ではありません。

 

脚注に引用した文献をすべて明記して参考文献の一覧を設けない論文も見うけられるのですが、できれば参考文献リストがついている方が親切といえます。脚注はもともと印刷における組版用語で、本文中の記述に対する解釈、典拠、引用文献、参考文献などを明示する時や本文中の用語に対して追加で解説や補足が必要な時に使われます。

 

これは本文中に補足を記述すると本文の文脈が分断して読みにくくなる場合に、可読性を確保しながら注記を加える方法だと覚えておいてください。

 

論文で忘れてはいけないのが、あくまでも教科書や解説書ではないということで、論文を読んでいる人が執筆者の分析や主張のみで理解できるとは限りません。従って本文中には書かなかった点などを脚注として記すことが重要なのです。